【中山金杯/追い切り診断】人気一角の5歳世代に辛口「B」評価 「この馬にはオーバーワークか……」

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■マイネルクリソーラ

【中間調整】8月札幌のWASJ第2戦で2馬身半差の快勝を収め、条件クラスに別れを告げるとオープン初戦のオクトーバーSは6着に終わったが、続く前走・アンドロメダSで2着に入り、このクラスでやれるメドは立てている。

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その後少しだけ厩舎に置かれ、目立ったダメージがないことから中山金杯を次戦に設定。放牧を挟んで12月17日から調教を再開している。28日の1週前追いはウッドで3頭併せ。序盤はリズムよく進んでいたが、溜めたほどの切れは感じずオープン馬コムストックロードにアオられなんとか併入という内容だった。

【最終追い切り】年明けの最終追いはウッドで単走。他組の併せ馬を見つつ、序盤からある程度速いラップを刻んでいく。手応えは残っていたが、直線ではいかにも鞍上がセーブした感じで平凡な伸びに留まっていた。

【見解】前走時の最終追いでも格下馬に遅れるなど、稽古では目立たないタイプ。それでも終いは溜めたなりに脚を使えており、調教としての格好はついていた。しかし今回は1週前こそまずまずながら、当週の追い切りはラストで妙に手控える調整となっていた。2走前の最終追いが内々を回って5F67秒1、前走が馬場真ん中を通って5F70秒3と本来直前はゆっくり入るのがいいのだろうが、今回は馬場真ん中を通って5F66秒6。この馬にとってはオーバーワークだったのかもしれない。活気十分の表れとも考えられなくもないが、ここは疑ってかかりたいところだ。

総合評価「B」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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