「生存者は」捜索犬投入 航空自衛隊、輪島で6頭 手掛かり求め

航空自衛隊の捜索犬とともに活動する隊員=5日午前10時50分、輪島市水守町

 能登半島地震で大きな被害を受けた輪島市では5日、航空自衛隊が災害対応で訓練された犬6頭を使った捜索を始めた。前日夕に生存率が落ち込むとされる「発生後72時間」が経過。安否不明者が増える中、自衛隊員は生存者を求めて荒れ果てた町を歩き回った。

 多くの家屋が崩れた一帯で隊員が地図で位置を確認しながら、慌ただしく準備を進めた。犬には足が傷つかないように特殊な防具を装着。石川県輪島漆芸美術館の周辺では、土地勘のある輪島分屯地の隊員だけでなく、北海道、愛知、鳥取から駆けつけた。

 1階が押しつぶされた家が並び、足場は悪い。隊員は班ごとに決められたルートを慎重に歩き、犬は生存者のわずかな兆候を求めて進んだ。

 輪島市内では観光名所でもある朝市通りの周辺で約200棟が焼け落ちた。

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