バルセロナ、長期離脱中のガビの代役に下部組織出身のMFを確保か

写真:バルセロナが獲得を目指しているというチアゴ・アルカンタラ

スペイン代表MFガビの長期離脱で中盤の人材に不安を抱えるバルセロナが、リヴァプールから短期レンタルでの補強を画策しているという。イギリス『デイリーミラー』電子版が伝えている。

ガビは11月のスペイン代表の試合に出場した際、右ヒザの前十字靭帯断裂と診断され、今シーズン絶望となった。これを受け、バルセロナはMFの補強を画策しているようで、ジョアン・ラポルタ会長は年末に次のように語っている。

「ファイナンシャル・フェアプレーに余裕を持たせることができた際には、ガビの喪失を補うための別のMFを加えたい。何年か前にエドガー・ダーヴィッツを補強したように、シーズン終了までの短期レンタルになるだろう」

ダーヴィッツは2003-04シーズンの冬のマーケットにおいて、ユヴェントスから半年間のローン移籍でバルセロナに加入した。当時、バルセロナは中盤の構成に苦しんでいたが、ダーヴィッツは瞬く間にチームにフィットし、その後の躍進に貢献した。ラポルタ会長は当時もクラブの会長職を務めており、その再現をしたいと考えているのだろう。

そして現在、バルセロナがガビの代役としてリストアップしているのが、リヴァプールに所属するスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラだという。チアゴ・アルカンタラはバルセロナの下部組織出身で、2011-12シーズンからはトップチームでプレー。ラ・リーガ4回、UEFAチャンピオンズリーグ2回など数々のタイトル獲得に貢献した。

その後、バイエルンを経て2020-21シーズンからリヴァプールに所属しているが、度重なるケガの影響で十分に本領を発揮できているとは言えず、今シーズンもここまで試合に出場できていない。

ただ、この1月には戦列に復帰できると見られており、バルセロナのシャビ監督もチアゴ・アルカンタラをガビの理想的な後釜と見ているようだ。

一方で、リヴァプールのユルゲン・クロップ監督はタイトル獲得に向けてチアゴ・アルカンタラを必要な戦力とみなしている模様。リヴァプールとの契約は今シーズンまでとなっており、シーズン終了後には退団する可能性が高いとされているが、1月の移籍には難色を示しているようだ。

シャビ監督は他にトッテナムのアルゼンチン代表MFジオヴァニ・ロ・チェルソやベティスのアルゼンチン代表MFギド・ロドリゲスにも関心を示しているようだが、果たしてバルセロナは1月にどのような動きを見せるだろうか。

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