真新しい場内、初競り威勢良く「播磨から日本の食文化に貢献を」 兵庫・姫路の中央卸売市場

次々に競り落とされていくマグロ=姫路市白浜町

 昨年3月に兵庫県姫路市白浜町に移った市中央卸売市場で5日、移転後初となる新年の初競りがあった。真新しい場内に旬の水産物や青果などが並び、早朝から仲卸人たちが次々と目当ての品を競り落としていった。

 冒頭に開かれた「初市式」では、清元秀泰市長があいさつ。「皆さんの力をお借りしながら、姫路・播磨から日本の食文化に貢献していきたい」と呼びかけた。その後万歳三唱があり、競りが始まった。

 水産物では、千葉県やインドネシアで水揚げされたキハダマグロ11匹などが並んだ。仲卸人が「手板」と呼ばれる札で値段を示すと、競り人が大きな声で読み上げた。最高額はインドネシア産のキハダマグロで、1キロ4320円の値が付いた。この日の取引量は水産物99トン、青果物は149トンだった。

 卸売会社「丸魚水産」の鎌谷一磨社長(62)は「11.12月は売り上げが伸び悩んだ。新型コロナも落ち着いたので、一般の来場者向けイベントも復活させていきたい」と話した。(成 将希)

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