プロ野球・阪神の中野拓夢選手(日大山形高出)による野球教室が6日、中山町のヤマリョースタジアム山形(県野球場)で開かれた。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の世界一、リーグ優勝、日本一に貢献した「走攻守」の技を子どもたちに伝授した。
野球スポ少に所属する小学5、6年生約70人が参加した。中野選手は守備、打撃、走塁に分けて練習のポイントなどを助言。打撃練習で打ち損じを防ぐ秘訣(ひけつ)を問われた中野選手は「体の軸を意識すること。重心を後ろに残さず、そのまま回転するイメージ」などとアドバイスした。
守備練習では「ボールの下に潜る感じで動くとバウンドに合わせやすい」などと、ゴールデングラブ賞を受賞した巧みな守備の感覚を伝えた。寺津野球スポ少(天童市)で荒谷小6年の佐藤塁都君(12)は「守備の動きがスムーズですごかった」と笑顔で語った。
日大山形高野球部OB会が主催した。中野選手は山形新聞、山形放送が提唱する第67回「山新3P賞」の進歩賞を受賞した。