紫式部ゆかりの地に男女3人組Vチューバー誕生 福井県越前市、1月8日から動画配信、オリジナル曲も

越前市発のVチューバー「越前クロニクル」の(左から)今立たくみ、若紫まい、国府ヤマトのPR画像

 福井県越前市は、北陸新幹線県内開業を見据えて開発を進めてきた同市発のオリジナルVチューバーのキャラクターを発表した。「越前クロニクル」のユニット名で男女のキャラクター3人が1月8日に活動を開始する。動画配信や音楽ライブなどを通じ、全国の若者に市の魅力を伝える。

 キャラクターは、1月5日に発表。越前市で食堂開業を目指す料理人の今立たくみ、幼少期に同市に住んでいたドラマーの国府ヤマト、歌うことが好きでアイドルに憧れている若紫まいの3人。Vチューバー業界をリードする企業「アクティブエイト」(本社東京)が市と連携して開発し、オーディションで声などを演じるキャストを決定した。

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 クロニクル(年代記)の名には、越前市の深い歴史や文化を踏まえ、未来に向けて活躍していくとの思いを込めた。各VチューバーがSNSのアカウントを開設し、動画を8日から随時配信。30日にはヤマトとまいの2人が、ライブ配信でオリジナル楽曲を発表する。観客向けのイベント開催なども企画していく。

 NHK大河ドラマ「光る君へ」に向けて市が制作した紫式部のキャラクターのVチューバーも開発。県内の名所や特産品を紹介するショート動画を中心に活動する。

 アクティブエイトの大坂武史代表取締役は「自治体による仕掛けでは、これまでにない本格的なVチューバーとなる」と説明。山田賢一市長は「情報が届くかどうかが大事。最先端のエンターテインメントを通じて、若者向けの認知度向上にチャレンジしていきたい」としている。

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