【20歳おめでとう・栃木県南】恩師や級友と節目祝う集い 実りある人生に向け思いを新たに

級友と二十歳の節目を祝った参加者

 成人の日を翌日に控えた7日、足利、佐野、栃木、小山、野木の5市町で、二十歳の節目を祝う集いが開かれた。いずれの会場も、級友や恩師との再会を喜び、周囲に改めて感謝し、実りある人生に向け思いを新たにする若者の凜とした姿があった。

足利市

 足利市と市教委が主催する「二十歳を祝う会」が北郷公民館など9会場で開かれた。計1091人が出席し、恩師や級友と共に節目を祝った。

 同公民館には北郷・名草地区の96人が集まった。早川尚秀(はやかわなおひで)市長は「絶えず変化していく社会の中で、自分の軸となるものを確立し、一歩ずつ着実に前進してください」とエールを送った。

 菅田町、大学2年本島暖(もとじまのん)さん(20)は「みんなで集まり懐かしい感じがして楽しかった。後悔しないよう、やりたいことになるべく挑戦する大人になりたい」と晴れやかな表情で話した。

佐野市

「佐野市二十歳のつどい」が佐野、田沼、葛生地区の3会場で開かれ、晴れ着姿の約千人が新たな門出を迎えた。

 佐野会場となった市文化会館では、午前と午後の2部に分けて式典が執り行われた。午前の部には城東中、北中、赤見中の卒業生が出席。自民党の茂木敏充(もてぎとしみつ)幹事長や津布久貞夫(つぶくさだお)教育長らが祝辞を述べた。

 母の振り袖を着て参加した城東中出身の宇都宮市峰1丁目、宇都宮大2年横塚美菜(よこづかはるな)さん(20)は「同級生に会うのは久しぶりだけど、みんな変わっていない。将来は教員になって地元に貢献していきたい」と笑顔で話した。

栃木市

 栃木市二十歳の集い」は市内6カ所で行われた。対象者は計1485人。藤岡地区会場の文化会館には95人が出席した。

 式典で大川秀子(おおかわひでこ)市長は「困難に直面しても諦めず、自らの目指す将来像を実現するためにまい進してほしい」とあいさつ。出席者を代表し、藤岡町藤岡、鉄道職員小林大樹(こばやしともき)さん(20)は「責任ある行動を取り、周りの方にも心を配った対応ができる大人になれるよう努力していく」と誓いの言葉を述べた。

 アトラクションでは、恩師たちに「今だから言えること」をテーマに質問をぶつけ、当時の懐かしい出来事や思い出を振り返った。

小山市

 「小山市二十歳を祝う会」が小山市内の中学校11カ所で開かれた。

 対象者は計約1700人。小山第二中の会場には約100人が出席し、浅野正富(あさのまさとみ)市長は「皆さんが出会う無限の可能性の中から自分なりの夢や目標を見つけ、それぞれの道にまい進していただきたい」と祝辞を述べた。

 出席者の代表で大学2年伊藤龍聖(いとうりゅうき)さん(19)は「社会の荒波にもまれ、大きな壁にぶつかることが多々あると思うが、それと向き合い、乗り越えて立派な大人になりたい」と誓った。

野木町

 「野木町はたちを祝う会」は野木エニスホールで開かれ、出席した約220人が旧友や恩師との再会を喜んだ。

 真瀬宏子(ませひろこ)町長は「若さには無限のエネルギーと強さがある。どんな困難にぶつかっても負けずに夢に向かって全力で進んでください」とエールを送った。

 出席者を代表し、大学1年岩本拓真(いわもとたくま)さん(20)は「隣にいるかつての同級生や幼なじみとは異なる道を歩むことになるが、より力強く自らの意思で未来を切り開いていけるよう努力する」と誓った。

20歳の節目に集った参加者
式典で笑顔あふれる参加者
晴れ着姿で記念撮影する出席者
記念撮影する出席者

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