長崎県選抜作家美術展が開幕 秀作187点に来場者は魅了 県美術館県民ギャラリー

力強い大作が並ぶ県選抜作家美術展=長崎市、県美術館

 長崎県を代表する作家らの優れた作品を一堂に集めた「第19回県選抜作家美術展」(県、県文化団体協議会、県美術協会主催、長崎新聞社など後援)が7日、長崎市出島町の県美術館県民ギャラリーで開幕。洋画、書、工芸、日本画、彫刻の5部門にわたり、バラエティーに富む187点が会場を彩っている。
 同展運営委員会(江副功委員長)が、全国公募展での活躍や県展審査員経験などを参考に県内在住の作家らを選抜。今年は洋画73人、書71人、工芸15人、日本画22人、彫刻6人が出品した。色調や素材などに工夫を重ねた絵画の大作や、ダイナミックな筆致が目を引く書など、渾身(こんしん)の力作が来場者を魅了した。
 洋画家で運営委副委員長の佐藤利宗さん(86)=島原市=は「所属団体もさまざま。テーマや構成、作家の思いなど、表現の違いがあることをぜひ楽しんでほしい」と話した。
 県美術館での長崎会場展は14日まで(9日休館)。佐世保会場展(島瀬美術センター)は24~28日。両会場とも入場は一般・大学・高校400円、70歳以上は300円。中学生以下無料。移動展(無料)は17~21日、東彼東彼杵町の町歴史民俗資料館で開く。

© 株式会社長崎新聞社