インテルが激戦を制し“冬の王者”に ラツィオ鎌田は先発も見せ場作れず|セリエA 第19節 結果まとめ

写真:鎌田は前半のみの出場にとどまった©Getty Images

現地時間1月5日から7日にかけて、セリエA第19節の10試合が行われた。

首位インテルはヴェローナをホームに迎えての一戦。開始13分、ケガから復帰し先発出場したラウタロ・マルティネスが、ヘンリフ・ムヒタリアンからのスルーパスを受けて右足を振り抜き先制に成功する。対するヴェローナも74分、直前に投入されたばかりのトマ・アンリが右からのクロスを太腿のあたりで合わせて流し込み同点とする。ドラマが待っていたのは後半アディショナルタイムだった。90+4分、波状攻撃からダヴィデ・フラッテージがこぼれ球を押し込んでインテルが勝ち越しに成功したものの、ヴェローナも直後に相手のファウルでPKを獲得する。しかしアンリのキックはポストに弾かれて同点にすることはできず、インテルが2-1で逃げ切りに成功。前半戦を終えての首位が確定し“冬の王者”となった。

2位ユヴェントスはアウェーでサレルニターナと対戦。39分、右サイドから崩してジュリオ・マジョーレがミドルシュートを決める。しかし後半に入り53分、そのマジョーレが2枚目のイエローカードで退場になると形勢は逆転。65分、ゴール前でのパス回しからサミュエル・イリング・ジュニオールが同点ゴールを決めると、後半アディショナルタイムにはドゥサン・ヴラホヴィッチがヘディングシュートを決め、これが決勝点となった。

3位ミランはエンポリとのアウェーゲーム。11分、ラファエウ・レオンの突破からの折り返しをルベン・ロフタス=チークが合わせて先制すると、31分には相手のハンドで得たPKをオリヴィエ・ジルーが決めて追加点を奪う。後半はエンポリが決定機を作る場面もあったものの、88分にはカウンターから19歳のチャカ・トラオレがセリエA初ゴールを奪ってダメを押し、3-0で快勝した。

鎌田大地が先発出場したラツィオはアウェーでウディネーゼと対戦。12分、ルカ・ペッレグリーニの直接FKで先制したものの、後半に入るとウディネーゼが反撃に転じ、59分にはFKのボールをワラセが軽く触って流し込み同点に追いつく。それでもラツィオは粘りを見せ、76分には途中出場のマティアス・ベシーノが勝ち越しゴール。これが決勝点となり2-1で競り勝った。鎌田は見せ場を作れず後半開始からベシーノと交代した。

ローマ vs アタランタの上位対決は開始8分、トゥーン・コープマイネルスのヘディングシュートでアタランタが先制したものの、ローマは39分にパウロ・ディバラがPKを決めて同点に追いつく。後半は両チームともにチャンスを生かせず、1-1のドローに終わった。トリノとのアウェーゲームに挑んだナポリは、43分に先制ゴールを許すと、後半からピッチに立ったパスクアーレ・マッツォッキがわずか5分後に危険プレーで退場処分になるなど苦しい展開に。その後さらに2点を奪われ、0-3で完敗した。

ボローニャはジェノアに先制を許したものの、後半アディショナルタイムにロレンツォ・デ・シルヴェストリが同点ゴールを奪い1-1のドロー。フロジノーネ vs モンツァは、55分までにモンツァが3ゴールを奪い、フロジノーネもそこから追い上げを見せたもののあと一歩が届かず、モンツァが1点差で逃げ切った。レッチェ vs カリアリは1-1の引き分け。サッスオーロは開始9分のアンドレア・ピナモノティのゴールを守り切りフィオレンティーナに勝利。フィオレンティーナの連勝はリーグ戦6試合ぶりの黒星を喫した。

◉セリエA第19節 結果

ボローニャ 1-1 ジェノア
インテル 2-1 ヴェローナ(試合ハイライト
フロジノーネ 2-3 モンツァ
レッチェ 1-1 カリアリ
サッスオーロ 1-0 フィオレンティーナ
エンポリ 0-3 ミラン(試合ハイライト
トリノ 3-0 ナポリ
ウディネーゼ 1-2 ラツィオ(試合ハイライト
サレルニターナ 1-2 ユヴェントス(試合ハイライト
ローマ 1-1 アタランタ

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