全国高校サッカー決勝 滋賀県の近江高校が初優勝ならず 青森山田高校に1-3で敗れる

青森山田-近江 後半、同点のゴールを決める近江のMF山本(13)=国立競技場

 第102回全国高校サッカー選手権は8日、東京・国立競技場で決勝が行われ、滋賀代表の近江は1-3で青森山田に敗れ、初優勝はならなかった。

 近江は、主将のDF金山を中心に、鋭いドリブルと細かいパスワークで立ち向かったが、相手の寄せの速さや当たりの強さに苦しんだ。前半33分、自陣左クロスから中央でシュートを決められて失点。後半2分、金山の右クロスを途中出場のMF山本が押し込んで同点に追いついたが、同15分にゴールキックから頭でつながれて勝ち越された。同25分にはカウンターからオウンゴールで追加された。

 近江は今大会初戦の2回戦で、全国高校総体(インターハイ=IH)3位の日大藤沢(神奈川)を1-1からのPK戦で下し、初の3回戦でもIH王者の明秀学園日立(茨城)を1-1からのPK戦の末に破った。準々決勝で前回大会4強の神村学園(鹿児島)に4-3で競り勝つと、準決勝では堀越(東京A)に3-1で快勝し、滋賀県勢として第84回大会で優勝した野洲以来18大会ぶりとなる決勝に進んでいた。

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