滋賀・信楽の中学生が手がけた信楽焼食器、セブン-イレブン4店舗で販売

中学生が縁のデザインをした信楽焼の小皿(甲賀市)

 滋賀県甲賀市の信楽中生が手がける正月用食器の販売が始まった。3回目となる恒例のプロジェクトで、市内のセブン-イレブン4店舗で販売する。今年は贈答用にもできる小皿で、関係者は「信楽でも著名な工房とのコラボレーションで、ぜひ手にとってほしい」と呼びかけている。

 地場産業の焼き物を通じて商品開発をしながら人材育成を図ろうと、同中総合文化部と地域住民による仮想会社「信楽中学生カンパニー」が取り組む。正月用食器は2022年から販売している。

 今年の皿は直径10センチ、重さ80グラムの3色。信楽焼では市内外のファンが多い「古谷製陶所」(信楽町)製の小皿で、焼き物の味わいを消さないように、中学生は町にちなむタヌキや朝宮茶、信楽焼などの9種類のスタンプをデザインし、皿の縁に4点をあしらった。

 商品開発には、2年販売を行ってきたセブン-イレブンの助言や客の声を生かした。同カンパニーの福山淳委員長は「中学生は毎年楽しみに作らせてもらっている。子供たちの挑戦を手にとってほしい」と話す。

 皿は1枚990円、3枚セット2904円。1月末まで販売する。

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