「家族で一緒に飲んでほしい」日本酒の “寒仕込み” が最盛期迎える 広島県呉市の酒造メーカー

広島県呉市の酒造メーカーで新酒の寒仕込みが最盛期を迎えています。

清酒「千福」でおなじみの三宅本店(呉市本通)です。1年で最も寒いとされるこの時期、大吟醸や純米酒など高級酒の仕込みが本格化しています。

9日朝には、酒米を蒸す作業から仕込みが始まりました。仕込みは、酒母や麹などを混ぜ合わせ、発酵を進める「三段仕込み」と呼ばれる製法で行われます。

蔵人たちは、蒸した米を30度を超える麹室に運び、素手でていねいに広げた後、手際よく麹と混ぜ合わせていました。

日本酒は、気温が低いと緩やかに醗酵するため良質の酒ができるということで、寒仕込みの酒は特にまろやかで風味がいいということです。

杜氏 地蔵堂多紀 さん
「仕込むのに気温が低くないと、蒸したお米も温度が下がらないので、この寒い時期に一番いいお酒になりやすい。家族で一緒に飲んでいただければと思います」

寒仕込みは来月中旬まで続き、約100万リットルの酒が仕込まれるということです。

© 株式会社中国放送