川勝知事「急に溝ができた」「トップを叩くのが1つの仕事になっている」深まり続ける県議会との溝 関係修復は?=静岡

2024年の静岡県はどうなるのか。かじ取り役の川勝知事は、度重なる不適切発言で県議会との溝が深まり続けています。川勝知事の姿勢を質したところ、どうやら議会との関係は急に冷え込んだとの認識のようです。

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<中沢公彦議長>(2023年7月)
「賛成50票、反対18票、川勝知事に対する不信任決議案は否決されました」

2023年、県議会では50年ぶりとなる知事への不信任決議案が出され、1票差で否決される事態に。原因はー。

<川勝平太知事>(2021年の参院補選)
「あちらは、コシヒカリしかない!だから飯だけ食って、それで農業だと思っている」

知事のいわゆる「コシヒカリ発言」に端を発した給与返上問題。2023年、静岡県議会は知事の発言をめぐり幾度となく紛糾しました。

<中沢公彦議長>(12月6日)
「毎議会のごとく問題を起こしているのは大変遺憾ですので、厳しく申し入れします」

<滝澤悠希アナウンサー>
「議会との関係は決してうまくいっているとは思えないですけれど、その溝をどう埋めていったらいいとお考えですか?」

<川勝平太知事>
「急に溝ができました。議会と行政は車の両輪ですからね、チェックされると。チェックする側の多数派が、いわゆる野党という風に自ら称されているわけです。トップを叩くのが1つの仕事になっている」

議会に追及されたコシヒカリ発言をめぐる給与返上問題の収束には、2年かかりました。

<川勝平太知事>
「給与返還ができたのは、給与の減額ですね、世論のおかげですよね。そういう世論が議員を動かして条例を定めていただいた、世論に助けられたというのはすごく大きいです」

<自民改革会議 西原明美県議>(2023年11月)
「(発言の)訂正をしていただきたいという申し入れ」

<川勝平太知事>
「訂正するほどのことではないと思う。とりあえず提案をした」

知事と県議会は、発言の訂正をめぐり、押し問答を繰り返しました。

<滝澤悠希アナウンサー>
「政策ではなく、発言に対して批判が起きていて、政策の議論が遅れているという指摘もありますが、どうお感じですか?」

<川勝平太知事>
「誠にそうですよね。政策の議論がなされないで、発言にこだわられるというのは不健全ですよね。ですから、政策本位のやり取りに変えていった方がいい」

<滝澤悠希アナウンサー>
「知事は人様に迷惑を掛けたら、辞職するという風におっしゃっていた。迷惑をかける、不適切というのは、知事の定義はどんなものなのでしょうか?」

<川勝平太知事>
「人の役に立つことの逆をすれば、迷惑がかかるのではないでしょうか。私の仕事は公僕ですから。公の僕と書きますよね。ですから、利他の行為が基本です」

公僕といいつつ、不用意な発言によって県民や議会を混乱させ続けてきたのも事実です。県議会との関係回復の兆しは、いつ見えるのでしょうか。

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