【中国】エヌビディアSoC、中国自動車4社が採用[IT]

米半導体大手エヌビディアは8日、同社の自動運転車向けSoC(システムオンチップ)が中国の電気自動車(EV)など「新エネルギー車(NEV)」メーカー4社に採用されたと発表した。

米ラスベガスで開催されている世界最大級の家電IT見本市「CES」で発表した。SoCは自動車の電子制御ユニット(ECU)の核となる。エヌビディアは1秒当たり最大254兆回の演算を実現する「DRIVE Orin(ドライブ・オーリン)」や、最先端の人工知能(AI)機能を搭載した「DRIVE Thor(ドライブ・ソー)」を展開しており、自動運転車からの採用をにらんでいる。

理想汽車(Liオート)は、レンジエクステンダー式EVのスポーツタイプ多目的車(SUV)「L」シリーズの運転支援システムを駆動するために二つのDRIVE Orinを搭載している。次世代車両でDRIVE Thorも採用するという。

長城汽車は、DRIVE Orinをベースにスマート運転システムを構築。駐車場や高速道路、市街地などで、高精度の地図がなくても運転支援機能を使えるようにしたもので、同システムを搭載した最初のモデルを今年上半期(1~6月)に投入する。

浙江吉利控股集団傘下の高級EVブランド「極ケ(ケ=きがまえに克、ZEEKR)」は、DRIVE Orinを搭載したセダンを発表した。

スマートフォン世界大手の小米科技(シャオミ)は、今年上半期に発売を予定するEVの量産1号車「SU7」に高速道路走行用のDRIVE Orinを搭載。都市や地域、道路の種類に関係なくナビゲーションできるようにした。

DRIVE Orinを巡っては、NEV大手の比亜迪(BYD)も採用を明らかにしている。

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