【ミャンマー】食用油製造業者向け融資、申請受け付け開始[食品]

ミャンマーの搾油開発融資管理対策委員会は、食用油製造業者に対する新たな融資を実施すると発表した。9日付国営紙グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマーに公示した。

融資は2種類で、運転資金向けが1,000万~3億チャット(約69万~2,056万円)、設備投資費向けが2,000万~3億チャット。返済期間は、運転資金が1年、設備投資費は3年(3回の分割返済)で、金利はいずれも年5%となっている。

同委員会は申請条件として、◇対象の食用油工場が稼働中である◇事業認可を取得している◇自社名義の不動産と土地利用の証明書を担保として提出する——ことなどを挙げた。

保健省食品医薬品局(FDA)から事業認可を取得している企業、中小産業の事業認可を取得している企業、食用油の製造業者協会や販売業者協会に加盟している企業には優先的に融資を行うとしている。

融資申請書は、全国にある食用油の製造業者協会や販売業者協会の事務所、工業省管轄下の産業監督検査局(DISI)の事務所、国営のミャンマー経済銀行(MEB)とミャンマー農業開発銀行(MADB)の支店で入手できるほか、オンラインでも入手可能だ。

搾油開発融資管理対策委員会は2022年、国軍の最高意思決定機関である国家統治評議会(SAC)が立ち上げた。国内生産量の引き上げを目的として、食用油製造業者に対して近代的設備の導入や新工場の設立などの資金、運転資金を融資している。

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