〈1.1大震災〉避難所に勇気の言葉 七尾・石崎小、新学期は「未定」

段ボールの仕切りに復興の願いを書く児童生徒=七尾市石崎小

 七尾市は9日、新学期の開始日を15日から「未定」に改めた。教職員らが校内の片付けを進めているが、断水の長期化や学校に身を寄せる避難者の帰宅にめどが立たないため。自主避難所となっている石崎小では、児童生徒が間仕切り用の段ボールに早期復興や学校再開の願いを寄せ書きし、被災者を勇気づけている。

 石崎小には、家屋が損壊した小中高校生も身を寄せている。段ボールへの寄せ書きは住民が提案し、子どもたちが「能登大好き がんばるぞ」「負けない心でのり越えよう」など復興への思いをしたためた。

 家族5人で避難する石崎小2年の藤本悠人君(7)は「早くみんなの顔が見たい。それまで地震には負けない」と力強く語った。

 七尾市は14日まで臨時休業としていたが、各校舎の安全が確認できず、公共交通機関の運休も続いていることから延長する。

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