大谷グラブ届いた! 羽咋小など児童大喜び

大谷選手から届いたグラブを手にして喜ぶ児童=羽咋市羽咋小

 野球界のスーパースターからうれしい「お年玉」だ。3学期がスタートした9日、石川県内の複数の小学校で大谷翔平選手(ドジャース)から贈られたグラブがお披露目された。いまだに続く余震に不安を募らせる中、子どもたちが目を輝かせてキャッチボールを楽しむ光景が広がった。

 羽咋市羽咋小では年末にグラブが届き、始業式に合わせて披露された。段ボール箱から三つのグラブが取り出されると、児童は大喜び。代表でキャッチボールした6年の松栁勇輝君(12)と星野成希君(12)は「地震は怖くて不安だけど、小学校最後の3学期を悔いのないよう過ごす」「大谷選手に感謝して野球を楽しみたい」と笑顔だった。

 川北町では3小学校にグラブが届いた。川北小では体育館で披露され、全校児童192人から歓声が上がった。来週から各クラスに1週間ずつ貸し出す予定で、荒木真美校長は「大谷選手の思いを受け取り、努力して夢を実現させて」とあいさつした。

 小松市の芦城小では全校児童約500人の前で、芦城少年野球クラブ6年の二木琥天君、坂本啓壽君、北中健琉君の3人がボールを投げた。野球人口増加を願う大谷選手の思いを代弁するように「野球は楽しいのでみんなもキャッチボールをしてください」としっかりアピール。向出裕幸校長は「夢を持って明るい1年を過ごしてくれれば」と笑みを浮かべた。

 犬丸小の始業式では、大谷選手からのメッセージが読み上げられた後、東森敬子校長から児童会代表にグラブが渡された。

 地震の影響から、始業式でのお披露目を控えた学校もあるという。

© 株式会社北國新聞社