西武福井店の「無印良品」が2月14日で閉店 1994年オープン、中心市街地のにぎわい長年担う

西武福井店の無印良品=2021年撮影、福井県福井市中央1丁目

 西武福井店(福井県福井市)のテナントの生活雑貨店「無印良品」が、2月14日で閉店することが1月9日分かった。無印良品は中心市街地のにぎわいづくりの一翼を長年にわたり担ってきたが、撤退により北陸新幹線の県内延伸を間近に控えた盛り上がりに少なからず影響しそうだ。

 無印良品を運営する良品計画(東京)によると、西武福井店内の店舗は1994年オープンで、30年の節目での閉店となる。同社の担当者は「継続を検討はしたが、2月の契約満了での閉店を決めた。相手のあることなので、今後を含め詳細は話せない」としている。

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 同店は西武福井店6階のエレベーターホール前に位置し、同階の別テナントであるロフトとともに終日にぎわいを見せていた。西武福井店の田中香苗店長は「テナントの撤退は、売り上げ、人の呼び込みの両面で影響はあるだろう」と話し、その上で「中心市街地はこれから住む人も増え活性化する。今後もお客さまに支えてもらえる売り場づくりに努めていきたい」と語った。

 閉店後のフロア構成は未定で、当面は催事場スペースを広げるなどして対応する考え。別テナントの誘致も含め検討を進めているという。

 良品計画は近年、無印良品の郊外生活圏への出店を強化。福井市内では2022年にベル、23年にはフレンドタウン福井内に店舗をオープンしている。

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