別府八湯と道後温泉巡り「特別初段認定」へ スタンプラリーの連携企画開催【大分県】

2023~24年版の別府八湯温泉本、本号は「ヒストリカル温泉道」の入浴証が付いている=別府市観光協会

 【別府】別府八湯と道後温泉(愛媛県松山市)の回遊を促す連携企画が始まった。スタンプラリー「別府八湯温泉道」をベースに、松山市内と別府市内で一定数の温泉を利用し入湯印を集めて認定を受けると、限定スパポートカバーなどがもらえる。期間は11月末まで。関係者は「別府と松山の湯に漬かりながら、両温泉の歴史やロマンに思いをはせてもらいたい」と話している。

 イベント名は「ヒストリカル温泉道特別初段認定」。2023年2月に別府、松山両市は観光交流都市協定を結んでおり、連携事業の一環として実施する。

 別府市観光協会によると、伊予国風土記に道後温泉の由来は大分速見の湯(別府温泉)を引いてきたとされる記述が残る。両温泉の縁を生かしたイベントで、道後温泉が「別府八湯温泉道」に期間限定で加入することになった。

 松山市内の「道後温泉本館」「道後温泉別館飛鳥乃温泉」「椿の湯」のいずれか2湯、別府市内の温泉6湯の計8湯の入湯印を集めると、認定状のほか初段タオルと限定スパポートカバーがもらえる。認定料は1300円。

 認定には、別府八湯温泉道のスタンプ帳「スパポート」(110円)と、公式ガイドブック「別府八湯温泉本」の23~24年版が必要。温泉本には道後温泉の入湯印を集めるページがある。

 今回の温泉本は別府市内の温泉の泉質やお薦めのポイントを紹介し、温泉分析書の読み方や入湯作法を詳しく解説している。地元のグルメ、貸し切り風呂の案内なども充実させた。対象施設で使用できる割引券も付けている。

 温泉本はA5変形版(オールカラー、103ページ)で660円。別府市内の書店やコンビニエンスストアなどで販売している。問い合わせは市観光協会(0977.24.2828)。

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