別府市営ザボン園で収穫ピーク 少雨などの影響で玉数やや少なめ【大分県】

収穫したザボン(晩白柚)。追熟して2週間後ごろから出荷する=9日、別府市野田の市営ザボン園
1玉ずつ収穫する職員

 【別府】別府市野田の市営ザボン園(約4ヘクタール)で、ザボンの収穫がピークを迎えている。昨年9月以降の少雨などの影響で玉数はやや少なめという。

 園内のザボンは現在、約800本。年末に「ざぼん湯」用として小ぶりな品種「阿久根文旦」を主に収穫し、年明けからは食用として大きな「晩白柚(ばんぺいゆ)」の作業を本格化している。

 9日は職員3人が作業。柄の長いはさみやたも(袋状の網)を使い、1玉(1.5キロ前後)ずつ丁寧に切り取っていた。

 追熟するため店頭に並ぶのは1月下旬ごろから。収穫は2月中旬まで続く。約10トン(8千玉)の出荷を見込む。

 同園職員の早浪良雄さん(71)は「酸味が抜けてさらにおいしくなる。ぜひ味わってほしい」と話している。

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