受験生への痴漢防止キャンペーン 入試に向かう生徒の被害後絶たず

今週末に大学入学共通テストが控える中、入試会場に向かう受験生が痴漢に狙われるケースが後を絶たないことから、警視庁の痴漢防止キャンペーンが始まりました。

東武東上線の池袋駅で9日朝に行われたキャンペーンには、警視庁の警察官のほか、豊島区の高際区長も参加し、通勤客に向けてチラシを配って痴漢の撲滅を呼びかけました。

警視庁によりますと、都内の痴漢件数はコロナ禍が明けるとともに増加傾向にあり、昨年は11月末までに759件を検挙したということです。

また、入試会場に向かう受験生が痴漢に遭う被害が後を絶たず、去年、インターネット上には「痴漢のチャンスデー」などといった悪質な書き込みが相次ぎました。

警視庁では痴漢の被害を防ぎ、痴漢をさせない環境を作るため、無料防犯アプリ「デジポリス」の活用を呼び掛けています。

警視庁 生活安全総務課 二宮課長:「被害にあった人から話を聞くと、「怖くて声が出ない」「足がすくんで逃げることもできない」ということを聞く。そういった状況を見かけたら、積極的に声をかけて守ってほしい」

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