復元船を色鮮やかに 原田君(東小)最高賞の対馬市長賞 朝鮮通信使絵画展

「対馬市長賞」に選ばれた原田君の作品。通信使船の復元木造船を描いた=対馬市交流センター

 「朝鮮通信使」をテーマに児童が描いたA4サイズのイラストが並ぶ絵画展が長崎県対馬市厳原町の市交流センター3階で開かれている。観覧無料。12日まで。
 通信使は朝鮮王朝が江戸幕府に派遣した外交使節。日本では対馬を皮切りに下関、大阪などを通り、各地で交流が生まれた。2017年には、日韓の関連資料333点がユネスコ世界の記憶(世界記憶遺産)に登録された。
 絵画展は、子どもたちに通信使への理解を深めてもらおうと、昨年度から市と対馬ロータリークラブが開催。本年度は市内の小学生から計259点の応募があった。
 最高賞の「対馬市長賞」には、市立東小4年の原田煌己君の作品を選出。昨年8月に韓国・釜山から対馬に初来航した通信使船の復元木造船を色鮮やかに描いた。
 このほか、通信使一行の行列などを描いた作品が並ぶ。市文化交流課の担当者は「子どもたちが一生懸命学んで描いた作品を見てもらい、広く通信使のことを知ってもらいたい」と話した。

© 株式会社長崎新聞社