避難所ごみ、回収追いつかず 900人避難の輪島中

避難所に大量に積み上げられたごみ=10日午前9時55分、輪島中学校

 能登半島地震の避難所で、ごみの回収が追いついていない。輪島市輪島中では900人が身を寄せており、毎日大量のごみが発生。収集車が訪れても、一度に回収できない状況だ。

 輪島市では9日、輪島中を皮切りに指定避難所のごみ収集がスタートした。ごみ収集車は道路に残るがれきを避けながら進んでおり、回収に時間がかかっている。

 輪島中では、壁際にごみが山積みとなっており、9日、収集車が訪れたが、回収しきれず、一部のごみはそのまま残された。運営スタッフは「ごみは大量に出る。1日1回は回収に来てくれればいいが」と話した。

 鳳至公民館でも、職員が収集車に次々とごみを載せたが、途中で満杯になり、すべてを回収しきれなかった。男性職員は「道が悪いので、クリーンセンターに運ぶのも一苦労だ」と話した。

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