「市政が混乱」石丸市長に辞職を要求 “どう喝問題”による名誉棄損で敗訴 広島・安芸高田市

広島県安芸高田市の市政を混乱させたとして、地元の市民グループが石丸伸二市長に辞職を要求しました。

「辞職要求書」の読み上げ
「安芸高田市の恥をこれ以上、全国にさらすことは絶対に許容できない」

辞職を要求したのはおよそ30人の市民でつくる「安芸高田市政刷新ネットワーク」です。

石丸市長は2020年10月、議会との意見交換を巡って「どう喝された」とSNSに投稿し、その後、女性市議を名指しするなどしましたが、広島地裁は去年12月、「実際にはどう喝はなく、市議の名誉を棄損した」として、石丸市長側に損害賠償を命じる判決を言い渡しました。

石丸市長は判決を不服として控訴しましたが、市民グループは、時間的に余裕があったのに地方自治法で必要とされる議会の承認を得ず、控訴したと批判しています。

安芸高田市政刷新ネットワーク 田丸孝二副代表
「就任早々に、どう喝発言をでっち上げて、そのことを契機にして、議員をいわゆる『悪役』にする。自分は、その悪役をこらしめる『正義のヒーロー』として振る舞っている」

今回の辞職要求について安芸高田市は「石丸市長がコメントする予定はない」としています。

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