【シンガポール】シンガポール海峡の海賊、8年ぶり高水準[運輸]

シンガポール海峡で発生した2023年の海賊事件は58件だったことが、シンガポールに拠点を置くアジア海賊対策地域協力協定・情報共有センター(ReCAAP—ISC)の報告書で明らかになった。22年の55件から3件増加。15年以来8年ぶりの高水準で、19年から増加傾向にある。

時間帯は夜間に集中した。区域別では、国際規則により分離通航方式(TSS)が適用されている東行きレーンが40件と多かった。警戒区域では11件、西行きレーンでは6件、TSS以外では1件だった。

アジア全体の23年の海賊事件は100件(未遂1件を含む)で、22年から19%増加。うち6割がカテゴリー4(非武装の1~3人ほどによる犯行で乗組員の被害がない事案)に該当した。前年に引き続き、アジア全体の海賊事件数の6割強がシンガポール海峡で発生した。

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