〈1.1大震災〉銭湯の壁に見附島描く 東京・墨田、絵師「忘れない思い込め」

 都内在住の銭湯絵師の田中みずきさん(41)が9日夜、東京・墨田区の銭湯「大黒湯」の浴場に見附島を描いた。「現地の人は死ぬほどの気持ちで頑張っている。東京にいても、この震災をずっと忘れないという思いを込めた」と話した。

 幅10メートル、高さ3メートルの壁に、青空を背景にした見附島を描いた。隣には被災地の再起を願って金沢の郷土玩具「加賀八幡起上(おきあ)がり」を添えた。

 被災地に寄り添う思いを多くの人に持ってほしいとの願いから、大黒湯の新保卓也店主(44)に依頼した。新保さんは「風呂につかりながら被災地を思ってもらいたい」と話した。

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