石木ダム 川棚町長が要請「知事と対話再開を」 住民応じず

 長崎県と佐世保市が石木ダムの建設を計画する東彼川棚町の波戸勇則町長は10日、抗議の座り込みを続ける反対住民の現地テントを訪れ、大石賢吾知事との対話を再開するよう要請した。住民側は「町長が私たちの話を先に聞くべきだ。(順序が)間違っている」などとして応じなかった。
 知事と住民の対話は一昨年9月を最後に途絶えている。知事は先月も現地を訪れたが、住民側は「信頼関係がない」として姿を見せなかった。
 波戸町長が住民を訪ねたのは一昨年9月の就任以来4回目。現地テントでの要請は3分足らずで終わった。この日は住民宅も戸別訪問したという。波戸町長は取材に「住民の思いを知事に伝える」と述べた。

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