支援学校の児童生徒“心ゆさぶる”アート展 東京都と東京芸大が協力

都内の特別支援学校に通う児童・生徒によるアート作品展が上野で開催されています。この展覧会は東京芸術大学の教員らが審査に携わり、心揺さぶる作品として52点が展示されています。

アクリルボードの上で絵の具や洗濯のりを使って銀河を表現した作品や、画用紙に鮮やかなペンで描いた爬虫類たちのトンネル…。

東京芸術大学大学美術館で、1月6日から始まった展覧会。都内の特別支援学校に通う子供たちの才能を伸ばし、都民に障がい者への理解を深めてもらおうと、東京都教育委員会が企画しました。

944点の応募の中から、東京芸大美術学部の教員らが審査をして「心揺さぶる作品」として、52点が選ばれました。

都立文京盲学校の高等部に通う田中凛さんです。自身が通う学校の3階部分を粘土で再現しました。

都立文京盲学校高等部1年 田中凛さん:「こちら音楽室になります。文京盲学校ってこんなところなんだよということを見せたいと思った。ドアからドアまで何歩ぐらい歩くかで(距離を)調べたところもありました。とても嬉しかったです、自分がまさか選ばれると思っていなかったので。選ばれて展示されてそれを見に行かれただけでも本当によかった」

展覧会の作品について審査員は、「作品に使われている素材との出会いや対話のような喜びを強く感じる作品が多くあった」と話しています。

この展覧会は、1月17日まで開催されています。

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