佐世保市は10日の市議会総務委協議会で、新年度の組織・機構見直しの考え方を示した。スタートする第7次総合計画後期基本計画に合わせた組織再編を予定しており、「文化スポーツ」と「地域づくり」でそれぞれ独立した部を新設することが柱となる。
文化スポーツ政策を担う新しい部は、文化・国際施策と図書館、スポーツ振興施策を担ってきた課などを一元化する。地域づくりではこれまで地域振興、公共交通、宇久振興、移住を担ってきた課などに「定住・若者」施策を加えて持続可能な地域づくりを進める。
これらは後期基本計画に沿った見直しとなり、行財政改革推進局の𠮷田裕一郎局長は「見直しで計画を着実に進めたい」とした。
このほか、企業立地推進局は観光商工部と一体化し、業務の迅速、効率化を目指す。基地政策局や防災危機管理局は必要性の観点からそれぞれ存続させる。
委員からは、ハウステンボスでのカジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備計画が不認定となったことを受けて「IR推進室の取り扱いはどうなるのか」といった質問が出た。𠮷田局長は「現時点でどうするのか、決定していない」と述べるにとどめた。
佐世保市の組織再編 「文化スポーツ」と「地域づくり」の部新設へ IR推進室は方針示さず
- Published
- 2024/01/11 11:45 (JST)
© 株式会社長崎新聞社