広島・東広島市の瀬野川で人への有害性が指摘されている「有機フッ素化合物」が暫定指針値を超えて検出されている問題で、12日から近隣の地下水調査が始まりました。
犬飼さき 記者
「汚染が判明した瀬野川です。近くの集会場では水質調査が行われています。地域住民は井戸水を生活用水として利用しています」
東広島市の職員が採取しているのは、井戸からくみ上げた地下水です。
東広島市は先月、瀬野川で国の暫定指針値を超える有機フッ素化合物=PFOSとPFOAが検出されたと公表しました。
PFOSとPFOAは、発がん性などの毒性や蓄積性が指摘されている物質で、東広島市は先月末から汚染源の特定と、汚染範囲を把握するため、周辺の河川で水質調査を行っています。
周辺で井戸水を利用しているのは、およそ100世帯とみられていて、市はおよそ50か所で井戸水の水質検査を行うということです。
住民
「毎日気になる。こどもに与える食べ物とかがすごい気になるので、これからどうしようかなという思いです。」
調査結果は2月上旬ごろに判明する見通しです。