オリーブオイルで揚げる絶品天ぷら 600年前の室町時代に親しまれた味を再現・亀彦【名古屋市東区】

絶品天ぷら

名古屋市東区にある「天ぷら 亀彦」は、創業56年を数える地元で愛される天ぷら店です。カウンター10席のみと高級な雰囲気を漂わせながらも、ランチ限定の天ぷら定食は1840円! 珍しい和牛の天ぷらなど5種類の天ぷらを味わえます。

揚げ油にオリーブオイルを使用

オリーブオイルを使用

サクサクで軽い天ぷらは「家の天ぷらとは断然違う」とお客さんから大好評。そのヒミツが「緑の揚げ油」にありました。

天ぷらでは一般的にごま油やサラダ油を使うところ、「天ぷら 亀彦」では揚げ油にオリーブオイルを使います。肌や胃に優しいオリーブオイルを使うことで、胸焼けすることなくサクサクと食べられるのです。

ポルトガルの天ぷらをベースにした

カリカリサクサクの食感に仕上げるため、水の代わりに炭酸を抜いたビールを使用しています。三代目店主の近藤晃弘さんいわく、天ぷらは600年前の室町時代に日本からポルトガルへ伝わったといわれているそう。「天ぷら 亀彦」でも発祥であるポルトガルの天ぷらをベースに、ビールやオリーブオイルを使った天ぷらにこだわっているといいます。

名物は「ミックスかき揚げ」

ミックスかき揚げ

ポルトガルから伝わった「室町時代の天ぷら」にこだわる「天ぷら 亀彦」の名物が幻のかき揚げとも呼ばれる「ミックスかき揚げ」。文献に記録して残されていた「約600年前に日本人が考案したかき揚げ」をヒントに考案されました。細切りゴボウを網目状に揚げ、それを土台に海老やサツマイモ、マイタケなどを組み立てるように揚げる手間暇のかかったかき揚げです。

斬新な創作天ぷらも魅力の1つ

薩摩芋の一本揚げ

ほかにも「湯天婦羅」や「薩摩芋の一本揚げ」など斬新な創作天ぷらも「亀彦」の魅力となっています。

先代である二代目の辰次さんは、天ぷらのルーツを探るべく20年前にポルトガルを縦断。そのときに出会った味が、現在の「天ぷら 亀彦」の味の基礎となっています。

マツタケ

「亀彦」では旬の天然ものを仕入れるのはもちろんのこと、定休日になると早朝から長野県まで足を運び、自ら山に入って山菜やキノコなど採りにいく力の入れようです。天ぷらだけではなく、つけ合わせや味噌汁に入れるキノコなども自分たちで収穫。そのこだわりもまた、お客さんを引きつける大きな理由です。

この日収穫できたマツタケも、翌日にはおいしい天ぷらに。ほかでは経験できない唯一の味わいです。

600年前に日本に伝わった歴史の味を今に伝える「天ぷら 亀彦」の天ぷら。名古屋市東区には「江戸前よりも前」の天ぷらのおいしさを存分に楽しめる名店がありました。

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