米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が日本国内の全小学校に三つずつ寄贈しているグラブに関して、基山町は13日に町立図書館で展示を始めた。子どもから高齢者まで多くの町民が訪れ、グラブを手にしたり、記念写真を撮影したりした。14日、2月23~25日の期間限定で公開する。
町教育委員会によると、グラブに関する問い合わせが町民から多かったことから、小学校の休日に合わせて展示した。「グラブを実際に活用してほしい」とする大谷選手の意向から、ガラスケースではなく触れることができるようにしている。
グラブは、大谷選手のサインがプリントされた右利き用二つと左利き用一つ。共に添えられていた「私たちの次の世代に夢を与え、勇気づけるためのシンボルとなることを望んでいます。野球しようぜ!」のメッセージも掲示している。
13日は、カウンター横に展示されたグラブを手にはめる町民や、「かっこいい」「キャッチボールしたい」などと話す子どもの姿があった。同町の天本裕輔さん(35)は「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の活躍をテレビで見て、娘も知っている。素晴らしい取り組みで、実際に見ることができてよかった」と話し、莉楓ちゃん(4)は「大谷選手大好き」と目を輝かせた。
町教委は今後、町内二つの小学校で休み時間での貸し出しや、授業参観などでの展示を計画している。(井手一希)