陸自訓練場を造る計画に反対 うるま市の地元自治会が全会一致で決議 国はミサイル訓練も想定   

 【うるま】防衛省が沖縄県うるま市石川のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を新たに造る計画について、地元の旭区自治会は14日、同区公民館で臨時総会を開き、訓練場整備計画に対する反対決議を全会一致で採択した。区民ら117人が参加して決議した。同自治会が反対決議をするのは初めて。

 今後、沖縄防衛局や同市、県に決議文を手交する。沖縄防衛局に対しては早期の住民説明会の開催を要請する。

 石川修区長は「地域住民に事前の説明がなく、計画が進められていることが非常に残念。反対の意思を訴えていきたい」と語った。

 防衛省は2024年度予算案に、うるま市石川の東山カントリークラブ跡地一帯の用地を取得する経費を計上している。24年度に約20ヘクタールを取得し、25年度に調査・設計、26年度に着工する。

 訓練場として整備後、自衛隊ヘリの離着陸や地対艦・地対空ミサイル部隊の発射機展開、空包射撃などの訓練を想定している。(中部報道部・又吉朝香)

うるま市石川のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を造る計画に対し、地元の旭区は反対決議を全会一致で採択した=14日、うるま市石川東山・同区公民館

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