京都・宇治の茶文化、小学生ら学ぶ 「お茶の栽培方法にいくつもあると知った」

茶の栽培方法や宇治茶の歴史について茶農家から説明を聞く親子ら

 京都府宇治市の茶文化について学び、茶道に挑戦する「いちからつくる体験教室 茶葉から味わうまで」がこのほど、宇治市木幡の運輸会社の茶室「縁庵(ゆかりあん)」で開かれた。

 体験教室は「宇治市未来をつくる食育推進事業」の一環で、市内の小学生とその保護者が参加した。

 座学では同市五ケ庄の宇治茶農家「古川製茶」の古川嘉嗣社長(51)が講師を務めた。茶の種類や宇治茶の歴史、栽培方法、摘み取った茶葉の加工過程などについて説明した。

 縁庵を運営する運輸会社「宇治吉田運送」の吉田實子会長(73)が裏千家流のお点前を子どもたちに伝えた。参加者は茶室の見方や抹茶わんの持ち方、お辞儀の仕方など、作法について説明を聞きながら、抹茶を味わっていた。吉田さんは「子どもたちには地元の茶文化を知っている大人になってほしい。茶道を身近に感じてもらいたい」と笑顔を見せた。

 参加した御蔵山小3年の児童(8)は「お茶の栽培方法がいくつもあることやその違いを知ることができた。お茶わんの回し方も教えてもらえてよかった」と話した。

茶道を体験する参加者たち(宇治市木幡・縁庵)

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