「勤勉性」に関連高い遺伝子持つ栃木県民は? 約31%で全国平均並み 民間調査 「遺伝子以外にも要因」も

 食品や化粧品の開発や販売を手がけるユーグレナ(東京都港区)は14日までに、自社の遺伝子解析サービス利用者を対象にした調査で、「勤勉性」と関連の高い遺伝子タイプが多い都道府県ランキングを発表した。栃木県は全国平均とほぼ同率の30.55%で、都道府県別で29位だった。

 ユーグレナによると、米カリフォルニア大の研究グループが100万人以上の集団を対象に実施した、性格診断と遺伝子情報の関連性を調べた研究を基に調査した。具体的には、自社の遺伝子解析サービスを利用した5万7449人を対象に、三つの遺伝子型の中から最も勤勉性の高い性格と関連性があるとされる遺伝子型の保有割合を調べた。

 調査の結果、全国平均では30.7%。1位は徳島県で37.60%、次いで鹿児島県37.23%、沖縄県36.33%と続いた。

 ユーグレナは「性格は育てられ方や人間関係など環境要因が多く影響していると考えられているが、30〜60%が遺伝要因という研究結果もある」と説明。一方、勤勉性が高いと、目的を持って物事を遂行しようとする利点もあるが、行き過ぎると完璧主義になって自他を苦しめるケースもあるという。その上で「勤勉性が高いことと低いことの、それぞれにメリットとデメリットがある」と解説している。

 

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