大田原・佐久山花市ぎわう 福引に一喜一憂 戦後から60年続く伝統

行列を作り景品を受け取る人たち

 【大田原】新春恒例の佐久山花市が14日、佐久山地区公民館駐車場で開かれた。戦後から60年余り続く伝統行事。地域の人たちが大勢訪れ、メインの催しである福引を一喜一憂しながら楽しんだ。

 地元の佐久山商興会が主催。会場に鏡餅が飾られ、だるま、熊手などの縁起物や花が並んだ。

 高価な冷温風機などが当たる福引には午前10時の開始直後、数十人の列ができた。武藤仁志(むとうひとし)会長(64)は「昨年、2千枚が昼頃に売り切れ、うれしい悲鳴。今年は500枚増やした。楽しんでもらい地区が元気なってほしい」と語った。

 佐久山出身で福原の鈴木晴美(すずきはるみ)さん(75)は毎年訪れ、花市に新年を感じるという。福引でガソリン券が当たり「まあまあです」と笑顔を浮かべた。

行列を作り景品を受け取る人たち

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