「性の多様性、写真で伝える」 国際コン入賞作30点を展示 長崎・平戸オランダ商館

性の多様性とLGBTQ+への理解をテーマにした写真展「十人十色 vol.2」=平戸オランダ商館

 性的少数者(LGBTQ+)をテーマにした「LGBTQ+写真展『十人十色 vol.2』」が、平戸市大久保町の平戸オランダ商館で開かれている。性の多様性をテーマにしたオランダの国際写真コンテスト「PRIDE PHOTO AWARD 2023」の入賞作30点を展示している。2月4日まで。
 同館主催。2014年以来2回目。同性婚を合法化したオランダから発信されている性の多様性に関する価値観を紹介し、LGBTQ+に対する市民の理解を深めてもらうのが狙い。
 6日、LGBTQ+当事者で、企業向け研修などを手がける福岡のNPO法人「Rainbow Soup」の五十嵐ゆり代表が同館で講演。五十嵐代表は当事者が3~10%程度いるとされることなどを紹介し「性自認や性的指向は保護すべき個人情報。本人が公表しない、できないのは、組織から守られてないと感じているから。皆さんには当事者の思いを受け止め、支える人を表す『アライ』になってほしい」などと呼びかけた。
 同展では国内外で行われるLGBTQ+当事者らのパレード映像も公開。入館料は大人310円、小中学生と高校生210円。問い合わせは同館(0950.26.0636)。

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