故稲盛氏の教え、再度学ぶ 山形・経営者有志が「盛心塾山形」を結成

稲盛和夫氏の哲学を改めて学び、心を高める経営を目指すと誓った盛心塾山形の開塾式=山形市・パレスグランデール

 京セラ創業者の故稲盛和夫氏から経営理念を学んだ内陸地域の経営者有志が勉強会「盛心塾山形」を結成し、開塾式が15日、山形市のパレスグランデールで開かれた。塾生たちは稲盛氏の経営哲学、人生哲学を改めて学び、心を高める経営を目指すことを確認した。

 稲盛氏の勉強会「盛和塾」は2019年の閉塾時に約1万5千人の塾生がいた。その後も京セラを世界的メーカーに育て、KDDIの設立や日本航空の再建も手がけた日本を代表する経営者の哲学を学ぼうと、元塾生が全国各地で後継組織を立ち上げ学んでいる。

 県内では庄内地域の元塾生が20年2月、盛心塾庄内を組織した。内陸地域では1993~2019年に盛和塾山形が活動し、14年に稲盛氏を招き県民フォーラムを開いた。元塾生5人が発起人となり、25人で盛心塾山形を立ち上げた。

 開塾式で、発起人の金子昌弘エム・エス・アイ社長は塾生に「稲盛さんの教えを改めて学び、さらに成長しよう」と呼びかけた。全員で稲盛氏の金言を収録した映像を視聴し、従業員の幸福を追求する経営を徹底することを誓った。

 今後は例会で稲盛氏の講話DVDを視聴し議論を交わすほか、盛心塾庄内との合同勉強会も通じて研さんを積む。

© 株式会社山形新聞社