「源氏物語」テーマに講談と琵琶の弾き語り NHK大河ドラマ「光る君へ」に合わせ公演 滋賀県大津市

演目「葵と六条御息所」を演じる筑前琵琶奏者の川村旭芳さん(大津市園城寺町・市伝統芸能会館)

 紫式部が主人公のNHK大河ドラマ「光る君へ」の放送に合わせ、源氏物語をテーマにした講談と琵琶の弾き語り公演が大津市園城寺町の市伝統芸能会館で催された。

 講談「紫式部と月と源氏物語」は滋賀県内在住の唯一の講談師、旭堂南風さんが演じた。紫式部の生涯や源氏物語が誕生するまでのエピソードを紹介し、軽妙な語りで時に会場の笑いを誘った。

 続いて、筑前琵琶奏者の川村旭芳さんが演目「葵と六条御息所」を披露。源氏物語の中でもひときわ劇的な場面を鬼気迫る演技で歌い上げ、観客は物語に引き込まれていた。

 催しは伝統芸能を通じて市民に源氏物語の魅力を伝えようと、市が企画した。出演者2人のトークセッションもあり、大入りとなった客席からは琵琶の歴史などについての質問も寄せられた。

紫式部の生涯を題材にした講談を演じる講談師の旭堂南風さん(大津市園城寺町・市伝統芸能会館)

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