「沖縄民謡で安らぎ感じて」修学旅行で魅了された歌三線奏者 セカンドアルバム販売

アルバムを手に「疲れた心に寄り添える、ゆったりした曲をそろえた」と話すにいさん(京都市右京区京北)

 京都市右京区京北の歌三線奏者にいじゅんさん(44)が、沖縄民謡のセカンドアルバム「MAJUN(マジュン)」を発売した。現地の言葉で「一緒に」を意味し、修学旅行で民謡に出合ってから福祉の仕事の傍ら、多くの人に支えられて弾き続けてきたことへの感謝を込めた。ゆったりと歌い上げた10曲を収録し「慌ただしい日常を過ごす人に少しでも安らいでもらえれば」と願う。

 にいさんは南区出身。高校の修学旅行で訪れた沖縄でバスガイドの歌う民謡に魅了され、三線を始めた。現在は丹波支援学校(南丹市八木町)で介助職員をしながら、ライブや教室を続ける。

 4年ぶりとなるアルバムは1日に発売。月夜の恋を美しく歌う「サーサー節」、ヤンバルクイナがテーマでユーモラスな「やんばるキョ!キョ!キョ!」、鹿児島県の南端だが、琉球王国だった沖永良部島の民謡などを収めた。歌と三線でしっとりと奏でるだけでなく、ギターを加えてなじみやすくアレンジした作品もある。

 にいさんは福祉職の経験から「介護や育児で心にわだかまりを抱える人がゆったり聴けるような、心に寄り添う一枚に仕上げた」と話した。入手の問い合わせは、にいさん090(7497)5359。

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