元モンテ・根本さん、母校コーチに 鶴岡東高監督と25年ぶりコンビ

サッカー部コーチに就任する根本亮助さん(中央)。三浦裕生監督(左)と斎藤哲校長と共に決意を語った=鶴岡市・鶴岡東高

 サッカーJ2・モンテディオ山形のストライカーとして活躍し、現役引退後はモンテの下部組織で指導した根本亮助さん(43)=鶴岡市出身=が、2月に母校の鶴岡東高のコーチに就任する。三浦裕生監督とは高校時代に2トップを組んだコンビ。同校は2003年を最後に全国大会から遠ざかっており、根本さんは「経験を還元したい」と語り、三浦監督と再び力を合わせて全国を目指す。

 根本さんは、同校が名称変更する前の鶴商学園高から1999年にモンテに加入した。169センチと小柄だが身体能力の高さを生かし主力を担い、2001年には2度のハットトリックを含む13得点と奮闘。けがにも苦しんだ中、在籍10シーズンでJ2通算210試合35ゴールの記録を残した。

 08年限りで現役を退き、小中高生らを育成するアカデミーの指導者になり、ジュニアユース村山、庄内の監督などを歴任した。指導の傍ら、鶴東高の試合を観戦するなど母校が気になっていた。同級生の三浦監督と今後について話す機会があり、指導者として再びコンビを組む決意を固めた。育成と指導のスキルを高めることも誓い、選手時代を含め25年間在籍したモンテを離れることを決めた。

 根本さんは部活動指導員として就任する。16日に発表され、同日に同校で斎藤哲校長、三浦監督と記者会見に臨んだ。目標に掲げたのは「当たり前のことを当たり前にできる選手(の育成)」。自身が高校の集大成となる3年時には全国に行けなかった。三浦監督が「25年ぶりに物語がまたスタートした」と表現すると、うなずいた根本さん。「全国大会出場、プロ選手の輩出に加え、社会で通用する人間力を育てていきたい」と意気込んだ。

 鶴東高の男子サッカー部は現在、3年生を含め57人が在籍。昨年の県高校新人大会を制した。

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