4町の物資緊急運搬 高根沢の運送会社社長に感謝状 能登地震支援で石川へ

加藤町長(左)から感謝状を受け取った鈴木さん

 【高根沢】町は17日、能登半島地震で被害のあった石川県志賀町へ、町と益子、上三川、塩谷の計4町合同の支援物資を緊急運搬した花岡の運送会社社長鈴木政良(すずきまさよし)さん(72)に感謝状を贈った。加藤公博(かとうきみひろ)町長から贈られた感謝状を手に、鈴木さんは「当たり前のことをしただけ」と話した。

 町によると、鈴木さんは2トントラックに物資を詰め込み5日午前9時に町役場を出発。トラックには交代運転手と町職員2人が同乗した。10時間半後の午後7時半、志賀町役場へ到着。アルファ化米やパン、カップ麺、ブルーシートなどの支援物資を下ろし、翌6日午前4時に帰庁した。

 鈴木さんは能登方面への通常運送のほか、阪神大震災や東日本大震災などの際に被災地へ物資を運搬した経験を持つ。「途中、道路に段差がある場所もあったが、スムーズに運搬できた」と振り返り、「なかなかできない仕事。今後も要望があれば引き受けたい」と続けた。

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