被災地での給水支援活動を市長に報告 足利市上下水道部職員 里山空港の受水槽や避難者に計約5400リットル

のと里山空港で避難者が持参した容器に給水する職員たち(足利市提供)

 【足利】能登半島地震の被災地に給水支援のため派遣された市上下水道部の職員4人が15日、市役所で早川尚秀(はやかわなおひで)市長らに現地での活動内容を報告した。

 4人は9日に出発し、金沢市内の応急給水本部に合流。翌10日からの3日間、渋滞などの影響を受けながら片道4時間以上かけて輪島市へ通い、のと里山空港の受水槽や避難者に計約5400リットルを給水した。

 活動期間中、空港内には100人弱の避難者がいた。3日目に初めて被災者に対面で給水した際には感謝の言葉をもらったほか、「歯磨きができる」と言って水を受け取った人もいたという。リーダーの岩嵜工(いわさきたくみ)副主幹(46)は「空港にしか行けず、想定していた活動ができていないと思っていたが、こうした声をいただけて疲れが和らいだ」と振り返った。

 報告を受け、早川市長は「第2弾の派遣要請があるかもしれないので、今回の経験を踏まえて支援活動をしていかなくてはいけないと感じた」と話した。

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