〈1.1大震災〉輪島高生徒、笑顔で再会 「みんなの姿見て安心した」

学習道具を教室に集めた後、再会を喜んで話し合う生徒=18日午前10時50分、輪島高

 能登半島地震で被災した輪島高で18日、被災後初めて生徒26人が登校した。正式な授業は実施せず、当面は生徒の悩みの聞き取りや、学習を補助することを目的とする。「みんなの姿を見て安心した」。教室では久しぶりの再会を喜び、互いに笑顔で抱き合う生徒の姿が見られた。

 午前9時過ぎから生徒が教室に集まった。後輩と再会を喜んだ3年の濱崎萌さん(18)は「連絡が取れず、心配していた。顔を見ることができてほっとしている」と話した。平野敏校長は「生徒の心のショックは大きいと思う。悩みを聴き、少しでも不安を取り除きたい」と話した。

  ●飯田高も登校開始

 飯田高は17日から、登校できる生徒を受け入れ、面接指導を行ったり、教室や講義室を自習の場に使ってもらったりしている。オンラインを使って教科ごとの課題を配信し、朝のショートホームを実施している。

 県教委によると、22日は能登高で登校再開を予定する。穴水、門前、田鶴浜の各高校では授業や登校再開の時期は未定。

© 株式会社北國新聞社