「犯罪抑止や被害防止につなげたい」 JR東海が名古屋駅発着の在来線全車両に車内防犯カメラを設置へ

313系 ※提供:JR東海

JR東海は1月18日、名古屋駅を発着する在来線のすべての車両に、「車内防犯カメラ」を整備する方針を明らかにしました。

車内防犯カメラが新たに取り付けられるのは、東海道線や関西線ですでに運行している313系の車両およそ340両で、2028年度末までに6億円ほどかけて改造します。

車内防犯カメラをめぐっては、車両内での傷害事件が相次いだことから、国土交通省が2023年10月に省令を改正。新しく作る車両への防犯カメラの整備が義務化されました。

JR東海は省令改正に先立ち、2022年以降に導入した、中央線や関西線の一部で運行する315系と、特急「ひだ」や「南紀」で使われているHC85系には、製造時に防犯カメラを取り付けていて、313系が加わることにより、名古屋駅を発着する東海道線、中央線、関西線のすべての車両に車内防犯カメラが整備されることになります。

JR東海によりますと、撮影される車内の様子は常時録画してリアルタイムで確認。状況によっては、警察や消防へ連絡を行うということで、担当者は「犯罪抑止や被害防止につなげたい」と話しています。

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