白山ホテル殺人、男起訴 金沢地検、凶器の刃物自ら作る

 白山市のホテルで昨年9月、接客業女性が刺殺された事件で、金沢地検は18日、殺人と銃刀法違反、窃盗の罪で、同市、無職中村信之容疑者(54)を起訴した。捜査関係者によると、凶器の刃物は勤務先の鉄工所で自ら加工して作ったとみられることが分かった。

 中村被告は事件前、白山市の漫画喫茶を利用し、料金を支払わずに店を出てホテルへ行き、女性と会って間もなく犯行に及んだ。女性の所持金約1万9千円を盗み、漫画喫茶に戻って精算し、その後、金沢市片町で飲食していた。

 起訴状などによると、中村被告は9月11日午前0時19~37分ごろ、白山市平松町のホテルで金沢市増泉1丁目の早川綾乃さん=当時(23)=の首や胸を刃物で何度も突き刺し殺害。現金を盗んだ後、逃走し、同日朝、片町の路上で取り押さえられた際、刃物を所持したとされる。

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