福井駅西の屋内広場名称は「ULO」…響のホールの役割継承 ライブにも使えるカフェ・レストラン

ULOの内観イメージ
ライブイベント時のULOの内観イメージ

 福井県福井市のJR福井駅西口再開発エリアのFUKUMACHI BLOCK(フクマチ ブロック)に整備される屋内広場の概要が1月18日、発表された。名称は「ULO(ウロ)」で、かつてエリア内にあった「響のホール」の文化発信施設としての役割を継承し、ミュージックホールとしても使えるカフェ・レストラン施設とする。北陸新幹線県内開業の3月16日にカフェ・レストラン機能を先行開業する。

 樹木にできる洞窟状の空間「洞(うろ)」をイメージした高さ13メートルの吹き抜け空間で、施設面積はホテルとつながる共有部分も含めた約480平方メートル。まちづくり福井が、市内フレンチ店や音楽イベント企画運営会社と協力して運営する。

 カフェ・レストランは個室を含む26席。軽食やコーヒー、ディナータイムをカジュアルに楽しめる空間とする。グランドピアノやDJブースを設置し、ライブイベントでは約200人が収容できる。

 笏谷石をイメージした外観で、昨年8月のイベントで足羽山の「七ツ尾口」坑道内から運び出した約4トンの笏谷石がモニュメントとして設置される。

 ULOのロゴマークも制作。頭文字の「U」を基にさまざまなカルチャーが交わり、人がつながる場の役割をデザインした。

 まちづくり福井の松尾大輔社長は「まちなかの完全屋内施設として、響のホールからのストーリー性を持たせた施設としていく。県都や街区の窓口として、まちの活力につなげていきたい」と話した。

 2月上旬に施設詳細や営業時間などを発表する予定。

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