酒田市内外の企業3社が市内で醸造したクラフトビール「酒田トラディショナルビール」が完成し18日、同市の酒田産業会館でお披露目会が開かれた。庄内産のブランド米「つや姫」を使った華やかな香りのビールを参加者が味わった。
合同会社イデアル(同市、安藤力人代表)▽パイプ・ラインエンジニアリング(東京、池田和男社長)▽「ワフト ヘア&メイク」(同市、勝田貴美代表)―の3社が地域を盛り上げようと、2022年にプロジェクトを立ち上げた。パイプ・ラインエンジニアリング酒田工場に醸造所を整備し、昨年9月に完成した。木造平屋で延べ床面積115平方メートル。千リットルを貯蔵するタンク4基を備える。
同工場で新たに2人の従業員を雇用し、都内の醸造所で試験製造に取り組んできた。完成品の一つペールエールは4種のホップとつや姫を使用しており、かんきつ系の香りが特徴だ。ほかに3種類のビールをそろえるという。
お披露目会には関係者約100人が参加。同市出身の池田社長が「地元に恩返しがしたいという思いで取り組んできた。新たなビールを応援してほしい」とあいさつし、参加者が完成品を試飲した。クラフトビールは330ミリリットル入り600円。醸造所のほか、県内酒販店で順次取り扱う。