舞鶴湾の天然マガキから貝毒検出、出荷停止 シーズン真っ盛りで「影響大きい」

京都府舞鶴市

 京都府漁業協同組合は1月19日、舞鶴湾で採取した天然マガキから国の基準値を超えるまひ性貝毒が検出されたとして、同日から養殖を含む舞鶴湾産マガキの出荷を停止したと発表した。15~18日に出荷されたマガキも自主回収する。

 京都府漁協によると、15日に採取したマガキを仙台市の検査機関で調べたところ、国の基準値1グラム当たり4MU(マウスユニット)を超える4.3MUのまひ性貝毒が検出された。毒のあるプランクトンが貝に蓄積したためとみられる。

 舞鶴湾では昨年5月にトリガイから下痢性貝毒が検出され、約1カ月間出荷を停止した。貝毒によるマガキの出荷停止は2021年1月以来だという。

 再開には早くとも3週間かかるといい、府漁協は「シーズンまっさかりで影響は大きいが、安全を確保した上で出荷したい」としている。

 舞鶴湾以外の府内の海域では貝毒は検出されておらず、安全性に問題はないという。

© 株式会社京都新聞社