京都府京丹後市の会社がシカ使った「骨付きソーセージ」試作品 製造へCF

丹後で駆除されたシカ肉を活用した骨付きソーセージ(手前左)とチップス(同右)の試作品=京丹後市大宮町・日本インパクト

 ジビエ肉の食肉加工品を手掛ける京都府京丹後市峰山町の流通会社「日本インパクト」が、丹後地域で駆除されたシカを使った「骨付きソーセージ」と、薄切りにした「スライスチップス」の試作品を完成させた。3月に市のふるさと納税の返礼品として寄付者に発送される予定で、製造に必要な資金をクラウドファンディング(CF)で募っている。

 京都府猟友会中郡支部(京丹後市)に所属する社長の金志繁実さん(62)は2011年から、ジビエ肉のレトルトカレーを奈良県内の福祉施設に製造を委託し、販売してきた。シカ肉のソーセージの試作も大阪府内の業者に委託して重ねたが、幅広い商品開発を進めるために、自社工房での商品の生産を決断。返礼品開発をCFによる寄付金を活用して支援する市の「ふるさと産品創出支援事業」を通じ、資金を集めることにした。

 骨付きソーセージは漫画などで描かれる骨付き肉を連想させる商品で、シカの大腿骨にシカ肉のソーセージを固めた。スライスチップスは、酒のおつまみとして食べやすいように薄く加工した。

 金志さんは「ジビエ肉の有効活用が進むよう、消費者に親しみを持ってもらえる商品を開発していきたい」と話す。CFによる寄付金は同市ふるさと納税特設サイトで1月末まで受け付ける。

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